チャーとやっくん

やきめし

その昔。
35年ほど前のお話。
どれくらい前やろと考えてみて。
35年もたってんのと。ビックリしております。

兵庫県は芦屋市のジャズクラブ。
レフトアローン。
名店でもって広東料理の修行時代のお話。

確か25か26歳か。
そんな頃かなぁ。

1年間ほど鍋に触れる事はなく。
洗いもんと食材の下拵え。
てか。ほとんど洗いもん。たしか。

洗いもんも上達した頃。
まぁ誰にでも出来るんやけど。

よっしゃ。やきめしをつくってみよか。
とオーナー様。
当時のシェフ達の指導の元。
作ってみるんやけども。
本格中華のジェットバーナー。超強火。
そらそら恐ろしゅうございました。

やきめしは絶対うまないとあかんねん。
とオーナー様。
緊張しながら作ってみるんやけども。
あかーん。ぜんぜんあかんわ。
とオーナー様。

シェフに隣で同時進行で作って頂いて。
真横で見ながら真似るんやけども。
ぜんぜんちゃう。
とオーナー様。

当時は若かったし。
あ~腹立つ〜と思ったりしておりましたが。
思い返すと。感謝でしかありません。

注文も来てないやきめしを作らしてもろて。
あの頃。米はなんぼくらいしたんやろ。
今程ではないにしても。
贅沢な修行をさせていただきました。

何ヶ月か経って。
こんな感じか〜と掴んだもんがあって。
作ってみたところ。
お。これや。
とオーナー様。

あの時。
そらそら嬉しゅうございました。

そこからアラカルト料理。
火加減、油の量、香りの付け方。
茹で加減、炒め加減、蒸し加減。
広東料理のテクニックを仕込んで頂きました。

やきめしは絶対うまないとあかんねん。

お世話になったオーナー様。
シェフの皆様。
心より感謝しております。

せやから。
あんまり。やきめしは頼まんといて。
いまだに緊張するねん。

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